+++3日目++++++++
旅先の朝はどうして早く起きてしまうんでしょうか。
疲れているはずなのに7:30に起床。沖縄の風が開けっ放しの大きな窓からふんわりと入ってきて
カーテンを揺らしています。ベランダに出ると真っ青な海と空がお出迎え。本日も晴天です。
夢のような二日間を思い出していると、しんみりなってきたので慌ててSちゃんを起こしました。
のろのろと二人帰る支度をし、のろのろと部屋を後にします。
狭いホテルでしたが新しいホテルということもありきれいな部屋でした。
なによりも那覇という立地で目の前に波の上ビーチがあるというのが泣かせるではありませんか。
コンベンションに行かれる方にはオススメですよ、那覇ビーチサイドホテル。
ドアを閉める前に見た部屋。ものすごく悲しい一瞬であります。
タクシーとバスに乗り着きました、那覇空港。
ああ、帰りたくない帰りたくない。と思っているとなんと飛行機が3時間遅れてしまうという事態に遭遇。
そんなとき伝言板の前で呆然としている二人の前に、真っ黒の服で身を包んだ人が。
くぎ付けになりました。
まさか
まさか!!!
「はれ!北山さん!」
呆然としている私に、Sちゃんが「ライブ素敵でした!ありがとうございました!」とお礼。
握手もして貰いました。いい人だぁ・・・。
その後見たら、北山さんの後ろに大名行列のようなファンの列が出来ていて
うわぁ・・・と思ったのは言うまでもありません。すごかった、北山大名行列。
〜〜〜〜3時間後〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
二人は飛行機の中でボロボロ泣いていました。
理由は機内ラジオのせいです。
流れてくる曲にはライブで行われた「AIR MAIL」
そして最後にゴスペラーズが本当にアカペラで歌ってくれた「promise」も流れています。
ぼろぼろ涙は流れ出て、こりゃあまいったなぁという感じです。
外からはこれまたキレイな風景が見えて、雲の白と空の青がpromiseのプロモーションを思い出させたりで
本当に涙が止まりませんでした。
酒井さんが旅に音楽をつれていくと、その音楽を聞くだけでその思いでが鮮明に蘇ってくると
ラジオでいっているのを聞きながら、ゴスペラーズを聞くたびにこの思い出が蘇ってくるのだろうなぁと
ぼけーっと外を見ながら考えていました。
てっちゃんはきっと窓際で、海や山脈や地形をみていたりするんだろうなぁなんて。
素敵な3日間でした、本当に。
そんな素敵な3日間を後にし、関西空港についた管理人はさっそく携帯のメールをチェックしました。
するとおねえちゃんからメールが一件。
「あんた学校に電話しやんと行ったやろ。お母さんにばれてもうたでぇー。おかんプンプンやでぇー、ばかちん」
「ぎゃあ!!!」
私はこの旅のことをお姉ちゃん以外、友達以外には告げづに行って来たんです。
つまりお母さんは知らないんですよ。まさにシークレットツアー。
母親に3日間家を空ける説明をほとんどせず、そして学校にも連絡を入れてなかったという爪の甘さ。
不良少女ではない、素朴な田舎の女の子がとった初めての外泊にしてはなかなかパンチが効いています。
ちなみにこの日のめざましテレビのカウントダウンでおひつじ座は7位。
「やり残したことをやっておこう!」
わちゃー、このこと!?
いいわけも何も思いつかず、私は家に帰って素直に「沖縄に行ってきました」と伝えました。
「あほやなぁ・・・」の一言で済みました。
好きなことをするのに、学校を休むという事についていろいろな反応があると思いますが
母親はOKだそうです。そういや第三舞台の公演やつかこうへいの舞台でも学校を休んで行ったのですが
「楽しいことは楽しいからな」と止められることはありませんでした。幸せな私です。
学校にもいいわけなんか見つからず、昼休み呼び出され「沖縄に言ってきました」と担任に素直に言いました。
「え?旅行?なんで?」と聞かれ「う、海が見たかったんです・・・」と言ったら
逆に心配されました。いやぁ・・・謹慎にもならず無事(?)済みましたよ。
家に帰ってゆっくりものごとを考えてみる。
旅に音楽もそうだが、旅に香水もなかなか記憶をよみがえらせてくれる。
免税店で初めて購入したアナスイの香りをかぐたびに、心臓がぎゅむうううとなる。
ラブマシーンの曲が頭の中でかけめぐる。一番気に入った曲かもしれない。
ああ、本当に素敵な旅だった。
感傷というのか、なんというのか
とにかく二日目に突然登場したライブ感想に私はこう書きました。
「ゴスペラーズは音楽を音楽として、純粋に困難にきかせてくれた初めての歌い手でした」
「BGMというのが音楽の最上の位置であり、それがあたりまえのことだと思っていたんですが」
「音楽とはここまで人を動かすものなんですね」
「いろいろかきたいことはあったんですが、書く必要がないことに気付きやめておきます」
「本当にありがとうございました」
「でわ。」
あの沖縄で感じた感動はもう一生超えることはできない。
あの脚の震えも、涙も喜びも。
ああ、本当に行ってよかったわ。
ではでは、このへんで。